黒沢清最大のラブストーリー？
黒沢清監督
「散歩する侵略者」
なんだか無性に黒沢清作品が観たくなる時ってありますよね。
そろそろ新作情報来ないかな、と。
待ち侘びながら鑑賞。
散歩する侵略者は劇団イキウメの舞台の映画化です。
なので非常に黒沢清らしいとこと、
らしくない所が共存してる不思議な映画。
概念を奪う宇宙人ていうのがね、なんとも新鮮な感覚。松田龍平の宇宙人が不気味さと可愛いらしさを兼ね備えてとても良いんです。
まともに話してるとこっちまで別世界に引きずり込まれてしまう感じ。
これは名作CUREとかにも通じる所で、黒沢清さんらしい部分かな。
次作のスパイの妻と合わせて、夫婦ものとしても興味深く‥というか黒沢清映画には常に緊張感漂う夫婦像てのがある気がします。
そして大概、最終的には夫婦関係は崩壊するのだけど。
そういう意味でこの映画の着地って黒沢清らしくないハッピーなものかもしれません。ビターハッピーかな？
相変わらず、日本映画とは思え無いほど銃火器が活躍しますね。
らしいらしい。
