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ぼくの名前はズッキーニのRottenMovieのレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
5.0
MY LIFE AS A ZUCCHINI

アルコール中毒の母親を誤って死なせてしまった9歳の男の子が複雑な事情を抱えた子供達が暮らす孤児院で暮らすことになり、友達が出来たり、悩みを分かち合ったり、恋をしたりと沢山の経験を通して自分の存在価値に気付くことになる傑作コメディドラマ。

親の居ない子供達を描いた非常に重苦しいテーマの今作はストップモーションアニメーションを活用し子供達の経験や人物像を丁寧に描き、孤独の中で生きてきた子供達のパワフルな生き様と優しさを感じ取ることができ終わりには温かい愛情と今作に込められた深いメッセージに気付くことが出来る。

孤児院は恐ろしい場所ではなく常に優しく温かい場所である。

孤児院で愛を知り、性への興味が湧き、仲間と笑い合い、自分の存在価値を見出し逞しく成長していく。

今作はわずか66分で沢山の愛と優しさ、そして感動を観客に届けてくれる。どんな時でも恐怖ではなく愛がある。物語を通して多くを学ばせてくれた非常に完成度が高くメッセージ性の高い作品。是非多くの人に見てもらいたい。超オススメ!