シネラー

アナベル 死霊人形の誕生のシネラーのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)
3.5
『死霊館』ユニバースにおける、
呪いの人形アナベルのシリーズ第二作
を再鑑賞。
前作よりもしっかり怖いと感じる
ホラー映画だ。

物語としては、
如何にしてアナベル人形が作られて、
呪いの人形になったのかという
起源を描くものとなっている。
滑稽な悪魔で脅かしていた前作と違い、
悪霊的な怪奇をみせる怖さを本作はしっかり描写していて良かった。
子ども視点での恐怖場面が多い事も、
その怖さを魅せる上での要因だと思った。
前作『アナベル 死霊館の人形』
に繋がる結末は、
一本の筋道が通るようで上手い繋げ方
だと思った。
又、更なる前日譚である
『死霊館のシスター』にも繋がる要素も
描写されており、
世界観の広がりも感じられて良かった。

不満点を強いて挙げると、
『死霊館』の二作品が最終的に
晴れやかな家族愛を感じられるのに対し、
本作の結末は苦い内容となっている為、
その点は個人的に好みではない。
ホラー映画としては確かに正解だが、
主役が子どもなだけに救いが欲しかった。

本作から、アナベルのシリーズや
死霊館シリーズを鑑賞しても問題はない
映画だと思う。
シリーズとしての世界観を描きつつ、
一本のホラー映画としても決して
見劣りしない作品だった。
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