ザリくん

アナベル 死霊人形の誕生のザリくんのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)
3.3
死霊館の冒頭少し出てくるアナベル人形が余りにも人気なので制作された前日譚スピンオフ「アナベル 死霊館の人形」のさらに前日譚。どんだけあの頬骨人形人気なんだ…

アナベル事件は1968年に起こる。
聖孤児院の子供達とシスターを住まわせてくれることになった、ある夫婦の家。そこが案の定お化け屋敷で悪魔の手によって猛攻撃を受けるお話。
序盤中盤に登場する道具・物体は全て悪魔の攻撃に使われる。

孤児の少女たちの友情は描かれるが、いつもの死霊館シリーズのように人間の愛が悪魔を倒すのではなく、悪魔が強過ぎてみんな引き裂かれていく(一般的な)ホラー映画になっている。その結末は前作で既に分かっていた(ヒギンズ一家殺害事件から始まるから)のだけども結構悲しかった。
ウォーレン夫妻というヒーローのせいでハピエン厨になってるとショックを食らう。

いつものように映像での怖がらせ方はレベルが高い。
聖書が敷き詰められた部屋の十字架をカメラ反転させて逆さ十字(封印解かれた示唆)にしながら井戸の中に移動する長回しカットとか良かった。
廊下が闇に向かって伸びていく演出も好き。
アナベルがおもちゃの糸を暗闇からビーンと引っ張るシーン、ミストか?となった。

ネタバレ注意
白シーツでお化けごっこして消えるアナベルかわいい。手品師か?
電動階段車椅子が逆走してアトラクションの如く飛んでいくところは笑った。
外小屋で車椅子突き飛ばしたり、悪魔が小児麻痺患者をいたぶるのゴミクズ。
井戸の蓋上げようと暴れるアナベル、鍋の吹きこぼれみたいでかわいかった。
奥さんの殺し方、羊たちの沈黙のよう。
神父の人形早い者勝ちやで〜は笑う。
ジェニスとリンダには家族になって欲しかった…
ラストで前作に繋がるの良かった。
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