jjjk

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのjjjkのレビュー・感想・評価

3.8
ジャンル分けが難しい。実録ものか、喜劇か、悲劇か。

関係者へのインタビューという形で語られる物語は、登場人物たちが画面に向かって話しかけてきたり、いわゆる第4の壁を破る作りで面白い。実話ものってオチを知ってるから退屈することも多いんだけどテンポよく語られるため、全然退屈しない。

話的にはトーニャの悲惨とも言える生い立ちを語ってく前半部が特に面白かった。事件について語られる後半は、登場人物たちがあまりにも愚かでイライラしたし、ちょっとダレたかな。

マーゴット・ロビーは間違いなくこれからのキャリアを変えていく一本になったはず。役柄というか、なんとしてもこの作品で認められてやるんだという気概を感じた。毒親を演じたアリソン・ジャネイはアカデミー賞も納得のド迫力。セバスチャン・スタンの演じたクズ夫も実在感が凄かった。

結果的に何もかもを失った彼女の物語はとても悲しいんだけど、文字通りボコボコにされても立ち上がるラストには勇気も貰えた。全てを失い、人生が終わったかにみえても、終わらないというか、終わらせてくれないというか。それでも生きていかなきゃあけないんだなぁと。見応えあった。
jjjk

jjjk