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ピーターラビットのmocmoのネタバレレビュー・内容・結末

ピーターラビット(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

 CGが本当に自然で、ピーターはじめ動物たちが実在してもおかしくないと思える説得力がある。絵本の可愛らしい絵柄からはなかなか想像がつかないほどコメディ色が強く、映像的にはアクションっぽいところが多い。『ホーム・アローン』に近い感じがした。
 マクレガーおじさん亡き後にやってきたトーマス・マクレガー。彼に対するピーターの悪戯が徐々にエスカレートしていき、トーマスも大掛かりな罠を仕掛け始める。最初はトーマスが嫌な奴に見えるけれど、だんだんピーターの悪戯が度を越してきて、ブラックベリーでアレルギーを起こすくだりでは殺されかけたトーマスの怒りも致し方なしと思えてくる。映倫区分Gの子供も見るような映画でこの描写はちょっとしんどいなと思った。せめてPG12にすべきだと思った。
 ピーターたちに優しかった画家のビアも、動物たちのことを理解しているように見えて、実のところピーターたちが本当に人間のように考えたり喋ったりするとは思いもしない。ウサギを憎んでいるトーマスの方がかえってピーターたちのことをよく理解していて、ビアは大事な場面でトーマスの言葉を信じようとしない。ビアもかわいそうな状況に追い込まれはするものの、一度怒ると少しヒステリックに見えてしまう。
 最後はそれぞれ反省して良い感じに仲直りしてハッピーエンドなのだけれど、そのラストの部分だけだと下がり続けたピーターとビアの好感度が十分に上がりきらない。トーマスの好感度は少し上がった。ピーターのいとこのベンジャミンは最初から最後まで好感しかなかった。
 
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