茻

犬ヶ島の茻のネタバレレビュー・内容・結末

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「賛成ならアイ反対ならネイ」
って数の暴力だな〜笑

ウェス・アンダーソン監督作品は好きでほぼ観ているのだが、内容全部飛んでたりする…これを機に見直そうか…いやしかし本作への影響が公言されてる黒澤映画も見たい。

てかまず、日本映画作ろう!
と思ってそれをストップモーションでやるって、めちゃくちゃ賢いな。所謂ネオ日本ではないが欧米産の日本が舞台の映画とは一味違う作品になってるし、現代日本映画とも違う。まさにコレをしたかった!という感じがすごく良い。

ウェス監督映画のレトロ調は日本風となるとこの昭和感になるのか〜と分かるし、60s70s→昭和になった時のこのアングラ味が入ってくる感じ?も、ウェス監督分かってますやんかと(何様ww)
で、太鼓少年トリオat体育館から始まって、相撲・歌舞伎?・寿司シーンなど、思い切り好きなことやってオシャンな感じも相変わらず良い。 

バイリンガル映画ってのもすごいが、英語版では日本語字幕ついていないらしい。

サントラもいかにもウェスアンダーソン監督映画という感じだが、この黒澤映画の曲のチョイスとかは完全にデスプラさん(Fantastic Mr.Fox以来?ウェス監督作品の音楽を手掛ける方)のセンスなのだろうか。

で、ストーリーは、もう主人公アタリ少年の純粋さが凄い。ピュアッピュア。
家族同然のボディーガード犬スポッツを探しに小型飛行機ハイジャックして単独ゴミ島(スポッツが追放された島)に乗り込み、ゴミ島到着してからも頭にずっとパイプ?刺さったまんま足引きずりながらスポッツ探すんだもん。
子どもらしい子どもなのに弱音は一切吐かない、いじらしい所もいい。
言葉は通じなくともそんなアタリ少年に心打たれ絆される犬たち。そして最終的には町長。
ファンタジーな結末だが現実もアタリ少年の声が届く世界であって欲しいな〜。

アタリ少年役のコーユー・ランキン君は何とオーディション時の録音がそのまま採用されているとか??この上手すぎない舌足らずな感じがアタリ少年のキャラクターを際立たせている。

名優さんが演じる犬達は言わずもがな。チーフ役のブライアンクランストンのキャスティングも最高。

あとオラクルの設定とか最高だな。TVを理解する能力ってやつw

あとオノヨーコさんは何故!?
渡辺教授はたかじん風だがジョンレノンなのか…?
それから大活躍のハッカー学生はレオナール・フジタ風?
それとも黒澤映画にモデルが居るのだろうか。
あと、甘皮ってなんだ??
茻