母の家を譲り受け、故郷に帰ってきたリリアンは、ある男に悪質な嫌がらせを受けていた。その男はブラックウェイという名で町のドラッグ取引を仕切る裏の実力者であり、保安官ですら手をつけられないでいた。助けを求めるリリアンは製材所で働くレスターという老人に協力を求め、対決を挑む。
閉鎖的な田舎町の陰鬱
ダニエル・アルフレッドソン監督とアンソニー・ホプキンスが2度目のタッグを組んだクライムサスペンス。ホプキンスは制作にも加わり、レイ・リオッタと『ハンニバル』以来の共演となった。
小さな田舎町の小さな事件から始まる本作。町の住民が次々に語るブラックウェイの恐ろしさに対して、この男が結構小者。しかし、閉鎖的で秩序が曖昧な田舎町では十分な脅威であるのだろうと思います。皆自分を守るのに手一杯で面倒に関わる余裕が無い。
リリアンに手を差し伸べる老人役のアンソニー・ホプキンスが味のあるいいキャラクターでした。相棒の若者とのコンビ芸も面白かった。ヒロインがもう少し魅力的だったらとも思ったけど、田舎町のマドンナには丁度いいところを突いていたのかも。
"悪者が油断した時
第二の悪人がチャンスを得る"
レイ・リオッタに田舎の小悪党は勿体ない。
