セガール幹事長代理

ダークレインのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

ダークレイン(2015年製作の映画)
3.5
豪雨のせいでバス停留所に立ち往生する羽目になった人たちを謎のウイルスが襲う話。

中二病全開のパッケージと『最後◯◯分で貴方は騙される』みたいなマヌケな謳い文句は今から観ようとする者の不安を掻き立てるが、なかなかどうして独創性に秀でた素晴らしい作品に仕上がっていた。

雨で濡れた服による湿度上昇やラジオの音割れが、治りの悪い口唇ヘルペスに似たヂメヂメしたストレスを産み出す演出も昔のJホラーっぽくてかなり好みであった。

しかし結末がルール違反すれすれなので、『騙された?』と聞かれても素直に首を縦に振ることはできず、この問いに誠実に回答するならば『風俗でハーフの子を指名したらニューハーフだった、みたいな感覚』となるだろう。
オーバーテクノロジーな話運びに対して抱く感情は、憤怒・喜悦・困惑・唖然等観る人によって様々であろうが、『ハリポタシリーズ多すぎてどれ観たかわかんなくなったわー』とか言いがちな人は是非本作を鑑賞し、オリジナリティの暴力に蹂躙されてみてほしい。