いののん

ネルーダ 大いなる愛の逃亡者のいののんのレビュー・感想・評価

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チリの国民的詩人パブロ・ネルーダ。生涯の大半は逃亡生活。今作はネルーダが逃亡した際の1年、1948年に焦点を当てる。そのネルーダを逮捕しようと追う警官をガエル・ガルシア・ベルナルが演じる。追う/追われる関係にある2人が、互いを求めあうように、幻想的に描かれる。


私は、チリの国民的詩人パブロ・ネルーダの詩を読んだことがない。ガエル・ガルシア・ベルナル主演ということと、ジャケ写から受ける印象とで、今作を観賞。でも、ネルーダの詩を理解していなければ、深く味わえないような映画だったと思う。ネルーダの思想や詩を、深く愛している監督が、史実を忠実に描くよりも、幻想的に描く方がかえってネルーダという人物を提示できると考えたようだ。しかし残念ながら、私の理解力不足で、なんとなくしかわからない。とにかく私はいつか、ネルーダの詩を読み、この人物の一端に触れてみたいと思う。
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