ノッチ

ハウスシャークのノッチのレビュー・感想・評価

ハウスシャーク(2017年製作の映画)
1.0
フランクが家に帰ると、留守番を頼んだベッツィがトイレに引きずり込まれるのを目撃する。

家にサメらしき怪物がいると主張するフランクは、息子と庭で暮らし始めるが…。

家の至るところから現れる人喰いザメとの戦いを描いたパニックムービー。

今までは海だけに限らず、砂浜、雪、地中、それに霊体としてもサメは人間を襲いました。

そんな本作ではついに家のトイレから出現するサメが登場し、いよいよ世界はどこにいても安全じゃないと警告を発してくれます。

どうやら本作はクラウドファンディングによって製作費を集めたようで、かなり自由な発想で物語が作られています。

だけど、ある日突然光線銃を持った人食いサメが家の中を徘徊するようになりました…と言われてもなあ。

スリル感があるのは、最初に犠牲になる女性のところまで。

ここまでひどいと逆に感心する。

余りにもひどすぎて、この時代にこれを作るのかと。

今作はB級モンスター映画の中でも最低限の水準を下回った作品であり、随所に低予算であることが感じられ、それを隠しさえしていない。

それどころかそれを武器にしているふしさえある。

肝心のハウス・シャークの造形もなかなかにヒドイ状態で、着ぐるみ以前に作りが甘すぎて逆に味わいはあると感じました。

所々『ジョーズ』のパロディがあるのが、サメ映画愛だけは感じてしまいます。

サメ映画好きならありかもしれませんが、タイトルの画像を観てワクワクした人はもの凄いガッカリすると思います。

また、Z級映画は大抵80分前後位で終わってくれますが、この映画はお得な110分近い拷問を楽しめます。

観ている間もいつ終わるのかと、残り時間を常に確認するくらい終始組み込まれるラスト感。

下品で汚い、笑えないコメディ、間違いなく時間の無駄になる事を覚悟して観てほしいです。
ノッチ

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