熱帯魚店を営む社本の家庭は冷え切っていた。
ある日、人当たりのよい同業者の村田と知り合い、急激に親しくなる。
しかし村田は猟奇的な連続殺人犯だった。
1993年埼玉愛犬家連続殺人事件の実話をもとに作られた作品。
エロくて、グロく強烈なインパクトのある作品です。
一見幸せに見えるこの世界も、目を凝らせば死と暴力に満ちているという事実を突きつけられたような感覚に囚われます。
それでも、観ていて悲劇的だけではなく、喜劇的にも見えてくるのは何なのでしょう。
人間の性、本質がそこにあるからなのでしょうか・・。
賛否両論激しく別れるでしょうが、個人的にはなかなか楽しめました。
『人間を透明にする』などと言った独特のセリフ回しもとてもいい。
狂ってる。
そして、残虐な映像の中にもセリフ回しからコミカルにも感じられる。
グラマラスな女優陣を起用し、セックスシーンを用い、力関係やコンプレックスを表すのに効果的に使われている。
ラストもまあまあ好きです。
主演の吹越満が熱演で魅せてくれます。
でんでんもなかなかのもの。