こじらせ男子の白昼夢

エクスペンダブルズ ニューブラッドのこじらせ男子の白昼夢のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスのバーニーに対するクソデカ感情をボンヤリ眺めるだけの映画。
ちょうど夕暮れ時に海岸で海を眺めて「あぁ、大きいな。1日が終わるな。」と黄昏る気持ちと一緒。

シリーズとしては夕暮れであり、日中のピーク時間は過ぎている。
敵も味方もこじんまりしてしまっていて、畳むんですねーという印象が強い。
派手アクション、派手演出、ガバガバながらもシンプルなストーリー。
これらを全力でやるから振り切って面白いのに、どこか終わりを意識させる無意味なシリアスさが台無しにしている。

一斉に新キャラを出したがゆえに、既存キャラが薄味。そのくせ最終的なストーリーのケツ持ちは既存キャラにやらせる。エクスペンダブルズをソーダ割りするな。ストレートで寄越せ。

だいたい、バーニーが例の指輪を賭け事に使った所為で全てが始まったんだから、もうだいたいコイツのせいだろ。なんで被害者面してんだよ。ゴリゴリ加害者じゃねぇか!
そういう大味ストーリーもキャラ達が濃い味しているから成り立つのであって、薄めるなと何度でもお伝えしたい。

1,2,3と追ってきて、いずれも「面白かった」以外の感想が出ないし出来ない作品だったので、凄く残念ではある。

とはいえ、豪華過ぎるキャストとエグいキルアクションは健在なので観ても損はないと思う。特が期待値ほど無かっただけ。黄昏る作品。