Ta

三度目の殺人のTaのネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

おそらく、多くの人が、「真実は?」「結論は?」「どういうこと?」となる映画で、、、私もそう思いました。
どういうことなんだろうと、、観終わって考えました。答えとしては、、明快なゴールや答えがない物語なんだと思います。

閑話休題。
今、世の中に溢れる多くの事柄には、大体結論や答えが求められているように思います。

でも、よく考えると、立場や見方・定義の仕方など、色々な要因によって、それらは異なるし、誰かにとっての正解も様々なんじゃないかと。
それなのに、自分の立場ばかり主張するから揉めるのではないか。。。こんなことは昔からわかっているのに止められない人間たち。。

さて、本作は、法廷サスペンスということで、その題材を用いて、そういうことを伝えたかったのではないかなあと思いました。

最後のシーンなどは、4つの方向に道が伸びていて主人公は真ん中で立ち止まる描写が、まさに上述のことを伝えたいのかなと思ったわけです。

映画や物語、、世の中で称賛されたり目指すべきものには、明快なゴールや正解が設定されがちですが、、、
でも現実は正解なんてわからないし、立場によって異なるから悩ましいし苦しい・・・そんな単純で目の前にあるけれども見落としがちな話を映画にしたという意味で非常に稀な作品だったと個人として思いました。

個人的には三隅さんは殺人をしたんだと思いましたが。
Ta

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