「アタック・オブ・ザ・キラートマトか」
姉妹でメキシコにバカンスに来ていたケイトとリサの姉妹は、
現地のメキシコ人に釣られてサメのゲージダイビングに参加。
二人がゲージに入った後、ワイヤーが切れて海底47メートルまで落下してしまう。
周囲にはサメが徘徊し、二人のエアも切れかかる・・・。
■「サメ映画舐めてませんか?ペロペロですか?」
ガッカリですよ。
ほんともう、君たちにはガッカリですよ。
予告で見た感じ、いい感じそうだったのに期待してたんですが、
まぁ、ガッカリですよ。
設定は良い。
サメのゲージ鑑賞でワイヤー切れて深海に放り出されるって設定は、
ありそうであんまり無いサメシチュエーション。
ゲージって言う安全地帯を設けつつ、
エアが切れるという死のリミットもあり。
そこに留まれば死に、外に出ればサメが待つ。
これ自体は割といい設定だったと思いますが。
が。
ここで大きな問題が。
製作陣のサメ映画への愛が足りない。
その一言。
完全にサメ映画舐めとる。ペロペロですよほんと、ペロペロしまくりですよ。
しかし、サメ映画をペロペロ舐めまくると、鮫肌で怪我するのは道理。
何がそこまでペロペロかっつーと、
一言で言えば、人が死ぬシーンを全く映さない。
いや、死ぬんですが、カメラワークで見せないようにする。
サメが迫った瞬間、目撃者の顔面アップとか、
アングルが色々近すぎて何か起きてる風だけ雰囲気で出す感じ。
要は年齢制限を回避するために、人がサメに襲われるシーンで直接表現を避けたんです。
・・・そんなサメ映画・・・必要なでしょうか・・・。
何故、年齢指定を避けるのか。サメ映画撮っておいて。
お前らが撮ろうとしたのは、ディズニーのファンタジー映画か?
サメ映画だろうが!人が死ぬサメ映画だろうが!
サメに襲われて、人が死ぬからサメが怖くて映画が怖いんだろうが!
ヴォケがぁ!
この映画は13日の金曜日でいえば、ジェイソンが鉈を振り上げた瞬間、
人の顔面アップになって、「キャー」って叫んで次のシーンへというのと一緒や!
そんな映画あるかゴルァ!
あったわ!
思い出したわ!
アタック・オブ・ザ・キラートマトじゃぁ!
『説明しよう。
アタック・オブ・ザ・キラートマトとは、殺人トマトが人を襲うホラー映画で、
例えば水の上にトマトがぷかぷか浮いて迫ってきて、
演者が"キャー!"と叫んだ瞬間死んだ事になり、
結局トマトが何をやって人を殺したのか全く分からない伝説のカルト映画である。
ちなみに、"殺人罪で逮捕されたトマトたちが脱獄し、フランスを制圧する"という意欲的な続編も作られているが、日本には未入荷である。」
アタック・オブ・ザ・キラートマトと同じことをサメ映画でやって、
いったい何のイノベーションが生まれるのでしょうか。
ウンコしか生まれません。
そらそうでしょう。
トマト食ったらウンコが出る。
それが自然。
サメが人を襲ったら血が出て悲惨な状況になる。
これが自然。
しかも、その後の話も最悪なんだわ。
もう、予想はついてたけどさ。
なんだったんだよって話だわな。
サメ映画を求めて見てるのに、
こんな肩透かし食らうんだったら、もう最初からアタック・オブ・ザ・キラートマトを見てるよって話ですよ。
正直、無い。