ぐるぐる映畫

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたのぐるぐる映畫のレビュー・感想・評価

4.0
惚れ込んだ脚本のみ出演してきたジェイク・ギレンホールの最新作であり、彼の立ち上げた制作会社プロデュースの記念すべき第一作。

これは予想していた話とは全く違く、良い意味で裏切られた良作。

ボストンマラソンテロ事件に巻き込まれ両足を失うも「ボストンストロング」と呼ばれ一躍有名になった男の実話を映画化。
一躍有名になった彼だが、この「ボストンストロング」という言葉に彼は苦しめられ徐々に壊れていく。

その男を演じるジェイク・ギレンホールが素晴らしい。抑制し溜まった感情を爆発させる姿には胸が締め付けられました。元々、好きな役者だったのですがまた好きになりました。

母親の行動は一見すると最低な行為とも言えますが、息子があのような姿になるのを目の当たりにし心がポッカリと空いてしまったのを誤魔化すように「息子は英雄なんだ!凄いんだ!」と周りに言う事で埋めようとしているようにも見えました。

中盤までは、この「ボストンストロング」という邦題に対して原題の「Stronger」の方がこの映画の伝えたい事でしょ?と不満があったのですが、最終的に彼はボストンストロングとなっていったのでこの邦題でよかったのかなと思います。

それにしてもジェイク・ギレンホールは毎回の事ながら作品選びが上手い。
次回の彼のプロデュース作品も楽しみです。