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ライ麦畑で出会ったらのKUBOのレビュー・感想・評価

ライ麦畑で出会ったら(2015年製作の映画)
3.5
10月5本目の試写会は「ライ麦畑で出会ったら」。

本当のことを言うと、友だちを傷つけてしまうのか? 本当のことを言えば、友だちを救えるのか?

生真面目なジェイミーは体育会系の多い寄宿制男子校の中で浮いた存在。いじめられたり、バカにされたり。そんな中、彼を支えてくれるのは、愛読書であるサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」。ジェイミーは自らを「ライ麦畑につかまえて」の主人公ホールデンに重ねて、居場所のない高校生活を送っている。

ジェイミーはこの名作を舞台用の脚本にして上演するのが夢だ。彼は、舞台化の許可を得るために、住所もわからないサリンジャー本人を探す旅に出る。

冒頭に「inspired by true story」とあるように、ジェイミーの冒険は監督のジェームズ・スティーブン・サドウィズの実体験を元にしているだけあって、生き生きとしている。

特にジェイミーと恋人ディーディーを演じたアレックス・ウォルフとステファニア・オーウェンの2人が爽やかでいい。

実は「ライ麦畑でつかまえて」が未読のため、本作のテーマが今ひとつ掴めなかったので、早速小説を読むことにしました。読了後には、ジェイミー(=ジェームズ・スティーブン・サドウィズ監督)が感じた「ホールデンはここにいた」という思いがわかるかな?
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