まさなつ

母のまさなつのレビュー・感想・評価

(1926年製作の映画)
3.8
ソヴィエトの無声映画。サウンド版。

フィルマの注釈に「ドキュメンタリー」とありますが、間違いです。純然たる劇映画。原作はゴーリキー。

このプドフキンという監督はエイゼンシュタインと同じ時期の監督。エイゼンシュタインもまともに観てないのにこの方のDVDを発見したので借りました。

ロシア革命直前の帝政ロシア時代。労働者の抵抗を描いた映画。

映像に力がみなぎっており、暗くて画質は悪くても、その迫力に圧倒されます。労働者の行進と流氷を重ね合わせるとこなんて中々先進的な感じがします^_^

時代や国が違っても、また、戦争だろうと抵抗運動だろうと、息子に対する母親の思いは一つ、、無事に帰って来てほしい、、と。

社会派的な内容ながら、題名が「母」であるように、母の視点でも描かれているので、やはりその姿にはちょっとウルっときてしまいます。
まさなつ

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