『母』に投稿された感想・評価

mom
3.5

ストライキに身を投じた息子と、それにより命を落とした父親。
母親の表情に浮かぶ、苦悩、葛藤、絶望がアップで映し出される。
手元や足元だけを映すシーン、風に揺れる木々や川の流れなど、多様なカットを重ね…

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原作はゴーリキー。クライマックスは四つの現象、すなわち、脱獄、デモ、騎兵隊、流氷。これをひとつに合流させるのだ。これが、興奮、感動させるのだ。観ていて、『ウエストサイド物語』の「トウ・ナイト」のシー…

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3.7

高画質で観るとまた印象変わると思うけど、人々が行進していく足元を捉えたショットで泥濘に流れる川/水溜まりの異様な煌めきが忘れ難い。等方向へ行進する労働者連の団結の証「赤い旗」が手渡しで先頭へ回ってい…

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この頃の家族にはこの作品のように断絶がよく起こっていたんだろう。そしてその断絶は平和的解決を望むものすら問答無用で巻き込んでいく。

にしても、彼らと比較すると今の我々は反抗する牙すら完全に抜かれて…

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さっ
4.5
エイゼンシュテインもだけど官憲の市民に対するオーバーキルがもの凄い
すんげーエモーショナル。あざといんだが、ジーンときてしまった。
ま
3.5

冒頭、息子パーシャは鎚を握りしめてポケットにしまうシーンがある。労働者の象徴としての鎚?

その後も母の涙と蛇口から垂れる水滴など、イメージを重ねる表現が多い。

最後のシーンは春、雪解け、デモ、脱…

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Nao
3.0
地下運動家の息子を持つ母親が立ち上がる。革命三部作の一作目。ソ連サイレント映画第二の巨匠で”連結”のモンタージュ論として有名。氷解の場面は良いが全体的に冗長な印象。

「戦艦ポチョムキン」(1925)のエイゼンシュテイン監督、「大地」(1930)のドヴジェンコ監督と並び、ソ連サイレント期の3大名匠に数えられるプドフキン監督の代表作。帝政ロシアの圧政の下で革命に立ち…

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RIO
4.5

あまりにも悲惨で直視できない

tomorrow arrived
雪が溶ける前に動き出す

解放するための石を胸に抱き
反骨の眼差しがこちらに向けられる

あんなに小さく見えた母が軍旗はためくもと行…

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