昼下がりの眠くなる時に見たんだが、それがちょうど良かった。何かが停滞してる時にみると響く作品。当たり前のように自分の世界にいた大切な誰かを失うこと、そしてそこからの歩みを淡々と柔らかく描いている。
準備がある程度できていた人は、喪失感が全くないとはいわないが自分の中での整理はできているし心づもりもある。ただ、急にいなくなると中々もって時間がかかると思う。すぐ横で寝ていた人なら尚更だ。
涙も出ない時ってのは、喪失の大きさを表すのかもしれない。また歩き出すにはどうしても時間がかかる。そういった一連の流れを関係する人間たちの距離感をもって細かく描写し丁寧に描いていた。
ドラマチックな演出がなく退屈?に見えるかも知れないが、傷を負った人を柔らかく包み込む映像で次に進もうとする人を送り出す…そんな良作でした。