大掛かりで巧妙な詐欺を敢行する知能犯イ・ビョンホン。
それを追う刑事カン・ドンウォン。
韓国映画にしてはかなりエグみの少ないストレートな作品。
でも物足りないなんてことはなく、よく出来たクライム・サスペンス・アクション。
オープニングで語るイギリス警察の逸話を語るのは上手い。
これでこの映画の根底に流れる雰囲気が分かる。
手に汗握るシリアスな展開が大筋としてありながら、時々笑いを挟んでくるし、エンドロールはもはやコメディ。
2時間半近い時間も、前半と後半で区切りがあるので長いと感じさせない。
イ・ビョンホンの下で詐欺の片棒を担いでいたキム・ウビンが三枚目役としてめちゃくちゃ良い演技してた!
もちろんイ・ビョンホンはハリウッドでも活躍してるだけあって悪役としても貫禄あるし、カン・ドンウォンもザ・正義の味方な役がハマってる。
韓国映画お得意のグロいバイオレンスはほぼ無いので、それが苦手な人にもオススメ出来る安心設計。
韓流が下火になったとはいえ、まだオバハン連中が観に来てて上映中も喋ってたのさえ無ければ…。
でもこういうジャンルでいうと邦画は韓国に圧倒的に負けてるのがツラい。