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さらば愛しきアウトローのkouのレビュー・感想・評価

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)
4.0
ロバート・レッドフォードの引退作として、ロバート・レッドフォードの渋い魅力が詰め込まれているのは勿論のこと。見事な面白さだった。まずは冒頭の展開が素晴らしい。淡々と銀行強盗を行い、警察から逃げ切るまでをスマートに見せる。

フォレスト・タッカーという実在の銀行強盗をもとに、あくまでワクワクする物語に振り切っているのも良い。そうとしか、そういう人生しか選べなかった男というのが、なんともいい味わいだ。

トム・ウェイツとダニー・グローヴァー、シシー・スペイセクという顔ぶれも最高。また、彼らを追うのがくたびれた中年のケイシー・アフレックというのがまた良い。カッコつけるわけでなく、スマートに自然に、人生の終盤を描いていく。
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