門倉カド

さらば愛しきアウトローの門倉カドのレビュー・感想・評価

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)
2.0
まさに老獪な余裕。痛快アウトローの雄姿。

【賛否両論チェック】
賛:ロバート・レッドフォード演じるタッカーの、誰も傷つけずに穏やかに強盗を成功させていく余裕に、ベテランの味わいを感じさせる。
否:物語はかなり淡々と進むので、気をつけないと眠くなってしまいそう。ラストもかなり唐突な印象が否めない。

 これぞまさにベテランの余裕といいますか、老獪さといいますか、ピストル強盗でありながら決して声を荒らげることなく、紳士的にニコニコしながら強盗を成功させていくタッカーの姿が、アウトローでありながらどこかクールでカッコよさを併せ持っているようです。そんなタッカーの味のある佇まいを醸し出しているロバート・レッドフォードも、またステキです。
 ただストーリーそのものはかなり淡々と進んでいく印象なので、もっとサスペンスチックな内容を期待して観てしまうと、思わず眠くなってしまうかも知れません(笑)。
 ラストも結構呆気なく突然終わってしまう感も否めませんが、ロバート・レッドフォードの引退作でもありますので、是非チェックしてみて下さい。
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