親権をめぐって元夫と調停中のジソンは仕事や子育てに追われ目まぐるしい毎日を送っていた。
そんなある日、我が子とベビーシッターが忽然と姿を消す。
そんなこんなで始まるストーリー。
コン・ヒョジン主演と言うことで楽しみにしていた方は、予想に反して心が重くなった事だろう。
いや、ファンでなくとも本作品は重かった。
邦画【八日目の蝉】が脳裏をよぎった方も多いのでは。
しかし本作品の方は、サスペンスの中に混沌とした世の中を見せつけられたような感じがあり、観る角度によっても感じ方が大きく変わってくる作品となっているのではないだろうか。
テンポは悪くなかったと思うが、中盤、オドロオドロしていて緊張感がピークに達していたことから、ラストが少々気の抜けた感があったのは否めない。
監督はイ・オンヒという女性であって、
韓国社会に限らず、女性が「なんで?」と思う現実を突き付けているかの様な作品だった。