Oiwo

泥棒役者のOiwoのネタバレレビュー・内容・結末

泥棒役者(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【感想】
アンジャッシュのコント映画版って感じ。
最初の勘違いから始まって、笑い有り感動有りで面白かった。関ジャニの丸山が全然ジャニーズっぽくなくて演技も上手かった。登場人物も全員味がある俳優さんばっかで良かった。

【ストーリー】
中学の時に手先が器用という理由で悪い先輩に鍵を開け盗みを働き、少年院に入所していた主人公。今は真っ当な人生を歩み、彼女と平穏な暮らしをしていた。しかし、ある時、その当時の先輩に見つかり、またカギを開けるよう脅される。やらなければ、彼女に少年院に入っていたことをバラすと。
断きれず、ある家に侵入。
そこの家の金庫を開けようとしている時、何と家主が在宅していた。(イヤホンで音楽を聴いてあた為、電話の音に気付かなかった。)
先輩にクローゼットの中に隠れ、主人公は家主と遭遇。しかし、家主は主人公を泥棒とは思わず、編集者と勘違い。家主は『タマとミキ』という絵本の作家で新しい編集者と勘違い。
そこへ、油絵のセールス販売員が登場。主人公を家主と勘違いする。
更に、本当の新しい編集者も登場。主人公を作家だと勘違いし、編集者の名前がたまたま、奥といあ名字だったことから、主人公は作家とセールス販売員には自分の妻、奥さんであるという設定にする。また、編集者の奥さんとセールス販売員には、本当の作家のことをお手伝いさんで少し痴呆気味であると説明。
奇妙な関係のまま、やり取りが続くが、結局、主人公が泥棒であると作家にバレてしまう。
しかし、作家は通報しない代わりに、童話を書けと命令。作家は何も書くことが出来ず、悩んでいたからだ。しかし、なにも上手いことは浮かばず。結局、編集者、セールス販売員の4人で話を考えることに。
新しいアイデアは浮かんだが、編集長はタマとミキの続編であれば、要らないと却下。
せっかく皆んなで考えたアイデアがボツとなり、途方に暮れていた頃、クローゼットの中の先輩が戸を開けてしまう。皆んなに見られて自暴自棄となった先輩は皆んなを脅し、ガムテープで両腕を縛り、主人公に金庫の鍵を開けさせる。
その中には絵本の原画が入っており、100万の値打ちが付くとのこと。
しかし、主人公はそれを先輩には渡さず、作家に渡そうとしていた。その絵本は作家と今は亡き妻と一緒に描いた物だからだ。
先輩と争っていたタイミングで、隣人が騒音被害で通報していた警察が到着し、その現場を発見。先輩は逃走し、主人公だけが顔を見られてしまう。しかし、周りの人が主人公を庇い、事件性は無いと納得させることができた。
皆んなに助けてもらった主人公。
そして、原画を作家に渡す。すると中には亡くなった奥さんからの手紙が。ケンカばかりして、関係が悪くなり、顔を合わせては悪口ばかり言っていたが、全て『本心とは逆だとのことを言っていた』と。そのことから、主人公はあることに気付く。『タマとミキ』というタイトルは亡くなった奥さんが考えたもので、それを逆から読むと『君とまた』、奥さんは本当はずっと仲直りしたい、好きだということを伝えていた。
作家は奥さんの気持ちが分からず、本当は恨まれていると悩んでいたが、それで気持ちがはっきりわかり、続編を書くことを決意した。
そして、主人公も家に帰り、彼女に自分のことを告げた。しかし、彼女はそのことを既に知っていて、いつカミングアウトしてくれるのか待っていたと、そのことは全然気にならないと伝え、更に愛は深まった。
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