YurikoHashimoto

羅生門のYurikoHashimotoのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
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老婆が追い剥がれる羅生門とは全然違った…
でもだからといって芯をブレさせない。
黒澤明×橋本忍、改めて天才かよ。

志村喬さんのゆったりお散歩からの急な展開!
飽きさせないテンポ感と、ネタバラシかと思いきや、どんどん分からなくなるストーリー!
画面から出てこんばかりの迫力!
構図による感情の出し方、無駄のない動き。いや、むしろ動いてるであろうものを敢えて止めているからこそ、一点に集中できる!

なんだこれは!!

これがかの、黒澤明という巨匠か!

そして三船敏郎の役の強弱、森雅之の眼、そして京マチ子の多人格!

この時代の役者さんは、映画技術が発展していない分、演技で魅せてくれるね〜!圧巻でした。


白黒だからこそ迫力があったり、演出や演者さんのひとつひとつの動作が印象深くなるのかもしれないけれど、そんな難しいことは分からない。

ただ、このジェットコースターに乗った後のようであり、出会ったことのないものに初めて触れた時のようでな衝撃と興奮、そして歓びと安堵。

色んな感情が混ざったこの高揚感を、
また1つ良い経験させてもらった♪
と感じながら、ここに記すまでであります。
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