YurikoHashimoto

グッド・タイムのYurikoHashimotoのレビュー・感想・評価

グッド・タイム(2017年製作の映画)
4.0
私はかなり好きな作品。
内容は単純であるにも関わらず、音楽効果による不穏さや緊迫感、緩急の演出が上手く、終始濃厚。何よりもセンスが好き。
なんなら渋谷ミュージックやテクノが再燃している今、またファンを増やすのではないかとさえ思う。

そんな私もBRUTUSのワンオートリックス・ポイント・ネヴァーに関する記事を読んだ上での視聴なので、音楽の使い方や音楽自体を楽しむぞという気持ちで臨んだ次第。
ただ、そうでなかったとしても、音楽の秀逸さには拍手したであろう。
BRUTUSの受け売りであり、もはや宣伝ではあるけれど、彼が影響を受けたという映画やゲーム音楽を追いたいし、完成したという自叙伝三部作もストリーミンげるのかDLか分からないけどちぇきらします。

映画としての長さも丁度観やすい長さで良い。
個人的には最後のシーンのやり取りも、背景や意図を踏まえると非常に意味深いなとも思う。

あと、触れないわけにはいかないロバート・パティンソンの最後の表情。
これまで彼にフューチャーして観てこなかったのだけれど、今回のあの表情を見た瞬間から私の心に濃霧のようなものを残して消えていかない。
その表情に釘付けになり、彼のラストシーンが終わってからやっと「うわ、この方うまっ…」と言語化された大きな衝撃と感嘆が、頭に心に落とし込まれる。
感服です。こちらの方も広げていきます。

最後に、どんな作品からも社会情勢に結びつけて考えるのは私の悪習と最近心得たので、毎度記載していたものの、これは個人の映画メモに残しておこうと思う。(という事実を思い出させるためのメモだけさせて)
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