北にこういう施設があって、こういうことが行われてるであろうというのは、何となく想像はついていたから、ストーリー自体に衝撃はない。
しかしながら、冒頭と最後に出てくるように、彼がTEDで話したという事実が、非常に意味のあることであろう。
元のTEDを観たい。そしてその後、日本でなのか、アメリカでなのか、無事に生活できていることを願う。
もちろんこのストーリーにあったことは、人の尊厳を無視した内容ばかりなので、なんとか是正させなくてはいけないとは、皆が思うだろう。
しかしながら、北が核を持っている以上は、どこの国も強気に出れない現実が、どうしようもなく歯痒い。
勇気を持って、目の前の、またテレビの前の多くの聴衆へ、北の真実を事実上告発したにも関わらず、北が核を出さないよう、朝鮮戦争を再開させないよう、資本主義国家がロシアや中国と面と向かって戦わないよう、ギリギリの経済制裁等でしか対応できない。
とはいえ、第三次世界大戦や、大国を巻き込む大きな戦争は、更に望まない。
このような譲歩のやり方で、果たして北の民衆たちが"自由"を体現できる日は来るのだろうか。また、平和的解決など可能なのであろうか。
中国の情報統制もより厳しくなっている今日この頃。
いつの間にか終結したのか、ニュースで見なくなったミャンマーのクーデター。
北での真実は、もしかしたらロシアや、中国、ミャンマーでの政治犯などにおいても、同じようなことが行われているかもしれない。
そう考えると、言論であれ表現であれ、様々な自由を憲法で保障されている国に生きていることが、どれだけ有難いことなのか。まずはそこを実感し、その自由な発想や言論で、亡命する方々を救うことは出来ないのかね、、