このレビューはネタバレを含みます
台湾映画に惹かれる今日この頃。
せっかくの4Kレストア版公開中にも関わらず、2Kで観たのはナンセンスだったかも。
4Kは画角がカメラそのままなんだっけ?と、うろ覚えでいて、且つ『4K=池袋』という2020くらいの情報で止まったまま。
そのため、とにかく好きな中小型キネマでのんびり鑑賞。
私の好きな台湾映画らしい色使いや映像だったので、なるほど4Kレストアにするなりの意味があるのだなと、スクリーンを目の前に気付く表六玉ぶり。
以下、映画の内容に触れるため、
ネタバレ要素を含む。
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舞台は2001年の台湾と、
少しの夕張、僅かな東京。
主人公なのか第三者なのか、
10年後の人間の回想のような語りを通して進むストーリー。
財政破綻後の夕張市しか印象のない私には、毎年2月に映画祭をやっていたことや、夕張キネマ街道たるノスタルジックなメインストリートがあったことも露知らず。(今も継続して存在していたら失礼。
ただ、彼等の様子を伝える10年後の語り手は、この5年後に財政破綻する夕張市のことも見据えていたのだろうかと思うと、何とも言えない不条理さに苛まれる。
どうかそうではないようにと祈らずにはいられない。
追記:作品自体が2001年のものだから、夕張市が破綻するとは作り手も思っていなかったんだろうな。