ハッピーアイスクリーム

オン・ザ・ミルキー・ロードのハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

3.2
戦時中のとある村で、前線の兵士たちにミルクを運ぶ男と村に嫁いできた美女との逃避行を描いたコメディドラマ。

狂喜乱舞の不思議世界。

エミール・クストリッツァが監督・脚本・主演を務めた3つの実話とたくさんの寓話からなる物語。

たくさんのアニマル。
機械時計。
歌と踊りの大宴会。
宙を舞う羊。
滝つぼフォーリンラブ。

ストーリーよりも絵的に印象に残るシーンが多い作品でした。
主人公がロバにまたがり、日傘をさして銃弾をかわしながらミルクを運ぶ姿だけでもなかなかぶっ飛んでるけど、不思議と違和感がなく、ファンタジーやミュージカル映画を観ているような感覚に近かった。
ドリフのコントみたいに家が崩壊したのは流石にシュールだったけど。

“お前が死んだら 誰が彼女を思い出すんだ
愛の記憶を絶やすな”

戦争という愚かで紛れも無い史実と反するかのように、夢みたいなおとぎ話でした。