シュークリムオ

ライズ・オブ・ザ・レジェンド 炎虎乱舞のシュークリムオのレビュー・感想・評価

4.0
ウォン・フェイフォンで描くマフィアもの。これはまたなかなかおもしろいアプローチ。よくぞこんなおもしろい映画を作ったな!という感想が出てくる。最近は日本でも趣向を変えた時代劇が出てきているが、そんなの足元にも及ばないクールさとバイオレンス。主人公の時代に合わせているが、現代劇として描いても良いくらいの雰囲気と内容であった。中盤までの内容的に、それってウォン・フェイフォンである必要あるんかいとも思うのだけど、いえいえどっこい、タイトル通りレジェンドとなるお話なのである。あのよく聞くテーマ音楽が流れるタイミングもバッチリ。さぁウォン・フェイフォンならアクションはどうだということになるが、これもなかなか硬派で好印象。ジェット・リーとも違う無影脚の見せ方や、ジャッキーがやりそうなラストの火事場バトルも見応えあった。今さら360°回転カメラは恥ずかしくなっちゃったけどね。隠れた良作。