いののん

サスペリアのいののんのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
-
怖がりで超ビビり。
堅牢な小部屋に引きこもっていた私を、
ホイホイと引きずり出してくださったのは、
皆様でした。
ありがとうございます!


思い起こせば、(多分)5歳の頃。母と兄に連れて行かれたオバケ屋敷。オバケが待ち構えてる! 入口から2mくらい進んだところで私は、その後の人生丸ごと分に値する絶叫と涙を使い果たし、もうそこから1歩も先に進めなくなり、入口へと引き返したのでございます。アレがトラウマとなって、以来、怖そうなものには一切近寄らない人間になり果てました。


それがどうしたことでしょう。皆様の名レビューや名コメントがいけないのです! ジャック・ニコルソンとその妻役の顔芸が光る「シャイニング」とか、犬の名演も光る「物体X」とか、ぬるぬるぬめってる「エイリアン」(本当に怖かった)とか! ついついつられて観るようになってしまいました。


そしてついに、なんとなんと自らの意志で、自ら劇場に足を運んで、「サスペリア」を観賞するとは! もう、タイトルからして怖いじゃないですか。ジャケ写も怖そうだし。皆様のレビュー読んでも、さっぱり話についていけないしwww、それでなんかそそられちゃって。今なら、観ることができるような気持ちになっちゃったんです。謳い文句は“決して1人では観ないで下さい”だったとか。決して1人で観ちゃいました。それでもいつもなら人里離れた席に座るのに(映画館はたいていガラガラ)、今回は観客が視界に入る席に座りました。あまりに怖かったら、途中で退席したっていいじゃないかと言い聞かせて。準備は万全です。(長い前置きで、すみません)(むしろ前置きしかないレビューで、すみません)



それで、大丈夫だった!
ちゃんと観られました!
主人公が怖がってないのがいい。
他の出演者たちも怖がってないのがいい。
キッパリしている人たち、好きなのです。
音で怖がらせたりしないのもいい。



気持ち良いほど、すがすがしいほど、
内容はわかりません。
ええ、きっぱりとわかりません。
全くついていけてません。
だけど、
途中で、鳥肌がたつくらい、
凄っ!と感じたので、
ぞわっとくる感触が、
他では得られない感触だったので、
もうそれだけでじゅうぶんです!
映画のなかで、車だったか人々だったかが道路を(画面を)横切ったときが1番ビックリして、思わず座席から飛び上がりそうになりました。
大袈裟かもしれないけど、私にとっては、
「いのの映画体験大革命」
「トラウマ克服」
「引きこもりからの第1歩」
となりました。
本当にありがとうございます!


だけど、やっぱり怖い映画はもう観ません!
甘い言葉で誘惑しないように。
皆様の名レビューや名コメントがいくない
いののん

いののん