スガシュウヘイ

彼女がその名を知らない鳥たちのスガシュウヘイのレビュー・感想・評価

2.0
倫理観、恋愛観、人生観、死生観、すべてめちゃくちゃ。

どこにも共感できない。

みんな、すごく気持ち悪い。

やっぱり愛って一方通行じゃ完全な形にならないと思うのよ。

どれだけ尽くそうと、それは結局、自己満の域を越えられない。

「見えないところで頑張る」
「知らないところで罪を背負う」
これが愛?


否。愛って相思相愛になって初めて完全なものになるのであって、こんなものはどこまで行っても自己満だ。


愛って、こんなのじゃない。
「優しさ」ですらない。


ましてや、罪を罪として認めない、償わない二人の在り方は、どこまでいってもひとりよがり、ふたりよがりなのである。


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あのラストは、原作通りなのか、
監督の意志なのか?
あーやって終わらせるのってやり切った方はいいけど、残される方は余計辛いんじゃ?

ただまぁ、映画のラストとして、一周回ってこれはアリだと思う。
変にスッキリまとめるよりは、こっちの方が断然よい。