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テオレマのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

テオレマ(1968年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

謎の青年によって崩壊していく一家の話。

突如として現れた青年に家族全員が惹かれていき、青年が去ると家族全員が狂っていくという…なんともまぁシュールな話でしたね。

全体的に抽象的or観念的な描写が多く、説明不足や唐突に感じる場面も多いので、見ていて、かなり戸惑う部分がありました。
特に謎の青年と一家の関係性がまるで分からないので、冒頭から混乱させられっぱなしでしたよ。

後半は青年が去った事で、一家が奇行に走り出すわけですが、これまた説明不足で何が何だか訳が分からず…。
まぁ、おそらくは政治的・宗教的な寓意が込められてはいるのでしょうけど、そこまでのリテラシーは持ち合わせていないので、各人の狂いっぷりを楽しむので精一杯でした。

『Saltburn』に影響を与えた作品として視聴しましたが、「金持ち一家に入り込む」という設定や、大きな庭でくつろぐ感じは確かに想起させるものがあったかな。
でも、後半はまるで違う展開になっていくので、『Saltburn』の様な話を期待している人はご注意を。
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