このレビューはネタバレを含みます
原作大好き。ピアノも聴くの大好き。音楽はもちろんのこと、光の差し込む感じや、ピアノ弾いてるときのカメラワークが好きだった。音がいろんなところに伸びやかに拡散されてく感じが見えて、全然飽きなかった!
ここまでピアノが弾けて、双子で、演技もできるなんて、上白石姉妹にしかこの役はやれないのでは、、
引用されてる原民喜の詩の一説がすばらしい。
明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体
個人的に、この映画で最も美しさを感じた音は、式場で音がうまく調律できなくてやっとたどり着いたときに奏でる一音です。本当に、、本当に、、美しく、たった一音で涙が出ます、身体が震える、多分この作品で一番原民喜のこの詩を体現した音なんじゃないかと個人的には感じます。
あまりにも雰囲気が好みすぎる映画で、観終わった後も肌がゾクゾクしてて、浸りまくってる。ずっとこの世界に居たい。
原作もう一度読み返してみようかなあ。