shooooo

孤独なふりした世界でのshoooooのレビュー・感想・評価

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)
3.9
「変人っていわれるでしょ」
「ああ、でもみんな死んだ」

キャラクターと世界設定はすごく好みだった。
ストーリーは普通だっかかな…
そもそもポスト-アポカリプスものって、雰囲気はいいけどストーリー構築が難しいんだろうな。

主人公の小人症の俳優、ピーター・ディンクレイジがすごく良くって、この孤独感や哀愁は彼にしか醸し出せないと思う。
そこに陽気な美少女がやってきて…というのはベタだけど好き。
世界観とキャラがいいだけに、ずっと見ていたいと思うような2人の日常の描写がもっとあって欲しかったかな。


「孤独だった?」
「俺が孤独を感じたのは町に1600人の人間がいた時だ」

人々で溢れかえっている世界より、みんな死滅した世界のほうが孤独を感じず尊厳をもって生きられるという主人公の気持ちは理解できる。だけど単なる人間嫌いというわけでもなく、ちゃんと人を見て愛していたけど、死んでしまった人々の方がより近くで愛せるという彼の生き方は、切なくも愛おしい。

誰もいない世界で道路の真ん中をオープンカーで走るラストシーンもけっこう好き。
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