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ふたりの旅路のkamakurahのレビュー・感想・評価

ふたりの旅路(2016年製作の映画)
3.5
孤独、とは本来的には近しい存在をすべて喪うことで生起する境地と漢和辞典で説明されていたはず。桃井かおりが原義通りの孤独を抱えた主人公を繊細に、かつ持ち味十分に演じて、全編静かに胸に沁みいる。夢と現の端境で寄り添う夫に扮するイッセー尾形が、これまた持ち味通りの納得の佇まい。リトアニアの監督がここまでふたりを熟知し、自在な映像空間を整えたことに感嘆するばかり。大人の映画です。

#ふたりの旅路
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