海外で公開されるや否や賛否両論真っ二つでボロクソに叩く人もいれば、ブラックコメディとして大受けする人もいるという影響を受けDVDスルーになってしまった作品。
元おかっぱ殺人鬼とロシアの妖艶な女性スパイの2人が主役。
有名な詩人だがスランプの夫ハビエルバルデムと若く才能のある妻ジェニファーローレンスの家に突然知らない男が訪ね「追い返すのも可哀想だから泊めるよ」と勝手に夫が招き入れた事から予想もつかない展開へと物語は進んでいってしまう。
この作品を表すとすれば終始不愉快。
我が家が名も知らない不審者でいっぱいになり荒らされプライベートも自由も蹂躙されて行く。
考えただけで吐き気がしてくるようなことがどんどん起きていく。
だが終盤の展開でこの映画は〇〇を題材にしている事がわかり、この家の中で人類の歴史を描いているのだと思います。
暴力、迫害、戦争。
頭が掻き乱されるようなカオスな状況が次々に起き続けるスリラー映画でもある。
そして劇中の出来事がすべて家の中で起きているという事がこの映画のストーリーを紐解くヒントになっています。
更に主要の登場人物、夫婦2人と初めの来客者達。
冒頭の巻き戻しされるように演出されていた家の様子。
観た後は解説のサイトを読むとなるほどとわかるはずです。
独創性と作家性が爆発したとんでもない作品でした。
