ゆ

ハウス・ジャック・ビルトのゆのネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

○クライム
○スリラー
●シリアルキラー
●グロ
●2時間半
●地獄


▪️どんな話?
潔癖症、強迫性障害、建築家…見た目は普通の男、しかし何人もの人を殺してきた猟奇殺人鬼。
12年の間に起きた5つの出来事と共に彼の“シリアルキラー“人生を振り返る。
彼に待ち受ける最期の結末を見逃すなー!


▪️感想
ダンサーインザダークやニンフォマニアックの監督なのか!!!なんだか納得!!

淡々と人を殺す様は血がドバドバ出るサイコスリラーやホラーよりも怖い。
かなり大胆に死体を運ぶ作業や、妙に理屈っぽいのも怖さを助長する🌚

ちょいちょい出て来る“芸術“という概念。
絵画や彫刻などの映像も出てきつつ、間には残酷な殺人のシーン。
ジャックにとっては殺人すらもアートだという感覚が末恐ろしい、、
デザートワインの作り方でブドウを腐らせて糖度を高めることが“芸術“で死体を腐敗させることと同じっていう考え方すご。


はじめは神経質で少し可愛げのあるジャックだったけど、冷凍庫の中もどんどん荒れていって死体が増えるほどに殺人鬼としても“育って“いった感じ。
その成長に若干の人間味すら感じる。


告解?で淡々と自分の出来事を話す感じも相まって、下手なグロ映画よりも観ることを途中でやめたくなる不快感すら感じた⍤
と、思ったら告解の神父さんではなくなんとリアル地獄の案内人的なヴァージでした。
ラストシーンの地獄の底に落ちるジャックは予想できたけど、視聴者のみんなが望んだ結末でホッとしたよ😌



▪️印象的だったシーン

・第一の出来事、ユマサーマン演じる車が故障した女。
ジャックがやばい奴なのはわかるけどあの女も妙にイライラさせるというか…絶妙でした。

・鏡の周りに雑誌の切り抜きをたくさん貼っていて(人の顔)その表情を真似て練習していたシーン。
サイコパスは表情を作れない、というのを克服するため色んな顔を作る努力をしていたのが怖い…
普通の人なら表情作りなんて考えもせずできることを、努力してやり遂げようとする殺人鬼の執念を感じた。

・車で引き摺り回された死体の顔が削げ落ちてたシーン
・男の子の死体で剥製を作るシーン
・おっぱい財布
・死体の家

・エンディングの軽快なおしゃれ音楽「出ていけジャック」
ゆ