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ハウス・ジャック・ビルトのordinalのネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

とにかく残忍で酷すぎるシリアルキラーがラース・フォントリアー特有のドキュメンタリー風カメラワークにより鑑賞者に目撃される。

写真によるポジ(光)とネガ(影)、地獄への案内者との対話や技士として家を建築する試み、途中途中挟まれるウィリアム・ブレイクの絵画により、殺人鬼である主人公の罪への意識と芸術観が露わになる。ラストシーンは心象世界と現実の境が曖昧になり、ダンテよろしく地獄の川を渉るが、案内役の言うことを聞かず煮えたぎる地獄の底へと落ちていくのである。
ところで、本来彼が行くべき場所は底から2層も上だと明かされる場面はどのように解釈するべきだろうか。ウィリアム・ブレイクの絵画とダンテの『新曲』の読解を深めてから、再び考察したい。
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