去年の12月に観たばっかりなのに、また観てる。
ただのサイコスリラーじゃなく、宗教や芸術、哲学と絡められたラース・フォン・トリアー節炸裂の作品。
多くの人は、なんか思ってたのと違う、という感想を抱くと思う。賛否がハッキリ分かれそう。
独特のカメラワーク、編集、そしてストーリーの胸糞悪さはトリアー監督らしい。
狩りのシーンは何度観ても胸糞悪い。
最近、少しばかり近代の建築について学んでいたので、アーチについて語る場面には興味がひかれた。
主人公がたびたび独自の理論を展開し、その間は様々な映像が差し込まれるが、使い回しが目立って若干飽きが来る。ただ、理論には納得のできるものも多々あり面白い。
所々に伏線が貼られているのも良かった。
強迫性障害で何度も現場に戻るシーンは、家の鍵かけたかとか、部屋の暖房を消したかとかが無性に気になって戻る感覚に近いのかなと、少し共感できる。
ざっくり要約すると「女性は被害者で、男はいつも犯罪者扱いだ」というセリフをジャックが女性に向かって話すけど、お前だけは言うなよと。大犯罪者やないかあんた。