監督作では珍しく主人公が男性(自身の投影?)でしかもシリアルキラーである。気狂いなのはこれまでと同様であるが、変態性の強い過去作とは別種の気持ち悪さを感じた。(〝変態以外お断り〟ってイメージはない)
これは痛めつけられる側(女性)から痛めつける側(男性)の視点に切り替わったという事だろうか。どちらかと言うと客観視しやすいこちらの方が一般的にウケは良さそうだ。(残虐マニアも食いつきそう)
5章で若干意識飛びそうになったが2章の潔癖のくだりが最高。マット・ディロンに関してはラブコメイメージだった昔とはもはや別人に見えた。(顔からして明らかに違う)
監督作は〝鬱〟モードに突入してからよりも初期の「キングダム」がダントツで好きなのだが、本作で何処と無くその面影が見えた気がした。嬉しい事に劇中でそのワンシーンがチラ見せされるのだが、あのグロいおっちゃんはウ◯◯アである!(笑)、、これは〝地獄の総集編〟とも呼べそうだ。
未完で終わってしまった「キングダム」、、死ぬまでに是非とも完成させて頂きたい!!