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50年後のボクたちはのMovingMoviesのレビュー・感想・評価

50年後のボクたちは(2016年製作の映画)
4.0
この映画はタイトルを考える人泣かせなんじゃないかなと思う。「50年後のボクたちは」というのは、映画の”サビ”の場面を切り取っている。原題はtschick 転校生の名前だ。原作小説は「14歳ぼくらの疾走」という日本語のタイトルがつけられているそうだ。内容がよくあらわされている。盗んだ車で走り出す~と歌いだしそう。
以前、邦題がつく前に観たときには「Good Bye Berlin, Tschick」というタイトルがついていた。
すごく共感したのが、冷蔵庫の扉を開けたまま物を食べること。そうだったよな、男子はこうだったと、数十年後の男子はうなずいてしまう。

ミシェル・ゴンドリー監督の「グッバイ、サマー」は本作と設定が近い。民族的にマイノリティーの転校生、絵を描く少年、好きな女の子からは見向きもされない、「車」で夏休みに遠出をする。僕は「グッバイ、サマー」の方が好きで、おすすめしたい。手作りで家をつくっちゃう。その家が走っちゃうというミシェル・ゴンドリーのミュージック・ビデオのような世界なのだ。