退役軍人、ドラッグ、銃、人種差別。現代アメリカの病理を煮詰めたような、退廃的な南部貧困白人層の生活が描かれる。 僕の価値観とは相容れない人々ではあるが、彼らは彼らで互助的なコミュニティを持っており、そのコミュニティ描写はどこかユートピア的にすら映る。あちら(the other side)にはあちらの理屈と共同体があるのだ。相容れない人々を知り、理解するための作品なのだな。
トランプ支持者とバイデン支持者の真っ二つにアメリカは分断されている。(11/13/20)相手の気持ちになって物事を考える癖をつける必要がある。empathy という『being able to put yourself in their place as if you were them』という言葉と同じような言葉が日本語で見つからないが、相手の置かれている立場に自分がなって考えるということである。こうなれるように訓練を長い間,私もされてきたが、まだまだダメだなとこの映画を鑑賞して思った。複雑である。なぜなら、都市を中心とする政治や社会から完全に取り残された、想像もつかない世界があるからだ。それに、よくもこの映画が上映されたなあと不思議思ったが、言論の自由でこの映画を規制することはできないし、それより、私たちはアメリカ、ルイジアナ州の隠された小さなコミュニティー『The Other Side 』のこの人たちの見解も知る必要がある。相手を知らずにEmpathyは生まれてこないから。
正式な軍隊でなく、地域編成の軍がきて、市民を勧誘してるようだ。ミリシアというグルーで、右翼的な政治結社。地域のパーティー、自分たちは家族を守るため、銃は必要だという。憲法のThe Second Amendment (修正第2条、つまり二番目の米国の憲法に対する修正)で認めているからと。 オバマケアー。オバマのマスクを被った若い女がある男性の性器を舐め回す。そして、男性たちがこれがオバマケアーだと。これが必要だと?そして、周りで男たちが冷やかしている。マサチュセツややインデアナはすでに、銃を理由なく取り上げたと。車ののなかにオバマのマスクをした人形をいれて、ミリシアが銃を何発もうちオバマの人形を殺す。