まつり

ピザ!のまつりのレビュー・感想・評価

ピザ!(2014年製作の映画)
3.7
英題はカラスの卵

スラムに住む兄弟が自分たちの稼ぎでは到底手が届かないピザ🍕を食べるために奮闘する話

お金持ちの友達もいるし、逆にスラムの子どもにバカにされることもある、簡単に貧富の二極化みたいな描かれ方じゃないのもよかった
あとおばあちゃんがピザを作ってくれようとするシーンがよかった

本当の意味での貧困とは…豊かさとは…お金の価値とは、と考えさせられてしまった
インドのお国柄かわからないけれど諦めない兄弟の心の強さと、アイデア力、簡単に施しを受けないプライドなどから色々考えさせられた

日本も今後、現地の人間には買えない、富裕層しか対象にしていない店やサービスは増えて行くんだろうな
それに対して私たちはどう考えるんだろうなあ

大人たちの苦労やずるさも細かく描かれていて、簡単にどうだった、という感想は持ちにくい作品
だからこそそこにインドらしさがあるようにも見え、よかった

インドの発展途上国らしさと現代のITが身近になった国際社会というもののアンバランスさについても考えさせられた
「燃え上がる女性記者たち」でも思ったけど、ネットがあることで、「ある」ことにされるようになった理不尽は世界中で増えているよね
そういう観点でも考えさせられた
2014年作だけど、今にも同じことがあるんだろうね
まつり

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