初めはライトなラブコメなのと思ったが、事態は急展開。
複雑な事情が絡み合ってたった2時間にあまりにも色々なテーマが詰まってた。
総合的には間違いなくラブストーリーなのであるけど、生きるとは?愛するとは?と誰しもに当てはまる問いかけをぐいぐいとしてくる感じ。
新婚旅行中に事故に遭って昏睡状態になったヒロインが、目を覚ましたらいつのまにか5年の月日が経っていて、しかも何もかも環境がすっかり変わってしまった。
もしかして、これが記憶喪失じゃなくてSFなのかな?なんて考えたくなるようなシーンもあったけど、そんな、(これらがファンタジーだったらいいのに)という私の願いを悉く砕いてめちゃくちゃ現実を歩んでいた2人だった。
失われた5年間を埋め合わせるように共に過ごすわけだが、それは開けてはいけない秘密のパンドラを開けることにも繋がるのが残酷。
曖昧なままであったらきっと、この結末にたどり着けない。
2度目のプロポーズシーンはあまりに皆んな良い人過ぎて幸せすぎて、元婚約者リリーもなんだかんだいい奴で感動させてもらったが、そこから後が、あまりに鬱展開で、心がなかなか着いていけない。
もし自分だったらどうしてたのだろうか?と思うと答えはすぐに出せない。
ラブラブなカップルを楽しげに見せてたオープニングとは全く違うイメージで、結果的にはめちゃくちゃ重い愛の物語。
これがハッピーエンドなのかどうかはわからないけど、互いにここまで精一杯人を愛せる人生って素直に羨ましいと思いました。