ハッピーアイスクリーム

バーバラと心の巨人のハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)
3.7
独自の空想世界を構築し、家族やクラスメイトから変人扱いされている少女バーバラ。彼女は巨人がやって来て自分の住む町が破壊されると信じて日々、罠や武器の準備をしていた。しかし、彼女を気にかける転校生のソフィアやカウンセラーのモルによって、少しずつバーバラの心境に変化が起き始める。

怪物はささやく

ハリー・ポッターシリーズを手掛けたクリス・コロンバスの製作のもと、グラフィックノベル『I Kill Giants』を映画化したファンタジー・ドラマ。

レンタルのジャケットとフィルマのジャケットが余りにも違うので、もしやよくある便乗して作った、似たようなタイトルの別物かと若干TSUTAYAで悩みましたが、正解だった。良かった。

DVDのジャケットはアクションアドベンチャーゲームっぽい(というかワンダと巨像っぽい)のですが、本作は多感な時期の少女が苦悩と葛藤を乗り越える成長を描いた感動ドラマです。
そこにファンタジーを足した感じですが、流石はハリポタのプロデューサーが絡んでるだけあって、CGはなかなかの見応えです。大巨人タイタンのビジュアルはかなり好み。

ストーリーはさほど目新しいものでもないのですが、転校生で唯一の友だちソフィアとの交流が初々しくていいなと思った。あのYes No手紙はやられた。あとお姉ちゃんの苦悩も結構刺さるものがあった。

"生きてる間は 終わりを恐れるな
さもなければ 人生を否定することになる
だから受け入れろ"

"私たちは大丈夫 本当は強いんだよ"

どんなに受け入れ難くたって、ちゃんと現実と向き合わなければならない時が誰にでもやって来る。それを乗り越えられるだけの心は皆にちゃんと備わっている。

向き合う恐怖より
向き合わなかった後悔の方が
遥かに辛い

後から感動が染み込んでくるような作品でした。