ミュージカルに慣れていないせいか、急に始まる音楽にびっくりする!けど、ノスタルジックで悲しくて、怪しい曲たちは結構クセになる。
それから、カメラワークが海に漂っているみたいにゆらゆらしたり、不安定に舐めるように撮ったりして曖昧な感じに心地よく酔うような体験。
最後、ゴールデンが海に入っていくのすごく好きだった。
この作品の異様な雰囲気のおかげで、わたしたちの知っているティピカルな人形を踏襲しているとは思っていなかったから、そういう意味でもドキッとしたし悲しかった。
すごく悲しいの。人魚が1人なら主人公の目線のままぱちっと弾けて終われたのに、観る側の視点を担ってくれる妹のおかげで感情が代入されて、物語やラストの意味合いも変わる。せつない…