てるたん

Ryuichi Sakamoto: CODAのてるたんのレビュー・感想・評価

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)
3.6
音楽家 坂本龍一のドキュメンタリー映画。
東日本大震災で津波で浸水したピアノを弾いたり福島の被災地を眺めたり。
元避難所でのコンサート。俯き鍵盤を見つめるように「戦場のメリークリスマス」を弾く姿は被災した土地と対話をしているようで生々しい演奏でした。
影響を受けた映画の事、自身が作った音楽や映画音楽の事を映像と織り交ぜながら、そして現在の姿とクロスしながら映画は進んでいき、のめり込むように観れました。
雨の音を聴いて楽しんだり、世界の最先端、人間の原点、崩れゆく大自然を目の当たりにしたりと自然と対話するように旅をする坂本龍一さん。常に自然の中の純粋な音を探し続け、時折見せる少年のような笑顔が印象的でした。
自然な音を探しながらも永遠に消えない不自然な音を求めたり、坂本龍一さんの創作意欲が伝わってきて興味あるドキュメンタリー映画でした。
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