家族を捨てた父と発達障害のある息子が、母親の急死をきっかけに約30年ぶりに一緒に暮らし始める。離れていた父と子が親子関係を築いていく作品。
どんなに離れて暮らしていても、やっぱり親子。
職人肌の厳しい表情の父親が優しい表情に移り変わっていく姿が良い。
息子も必死に自己主張しながら父親に心開いていく。
そこに「憎しみ」とか「罪を償う」とかでは無く、血の繋がっている親子の無条件に相手を受け入れようとする関係が温かい。
最後まで息子を守りたかった父親。
自分を捧げてまで親子の関係を守りたかった息子。
そんな関係を、また新たに築く事ができれば良いなと思えるエンディングでした。